「副業って、結局いくら稼げるの?」
これは僕が現役の消防士だった頃、一番知りたかったことです。ネットを見れば「月10万円」「脱サラ」みたいな景気のいい言葉ばかりで、自分のような交代制勤務の公務員が、地に足のついた話としてどのくらい稼げるのか、ほとんど書いてありませんでした。
この記事では、夢を煽る話ではなく、現実的な収入の目安と、そこに到達するためのステップを、僕自身の経験も交えて正直に書きます。
副業収入は「3つの段階」で考える
副業の収入は、いきなり大金が入るものではありません。多くの人がここで誤解して、3か月で結果が出ないと「自分には向いていない」と辞めてしまいます。現実は、ゆるやかな階段を登っていくイメージです。ざっくり3段階に分けて考えると、見通しが立てやすくなります。
第1段階:月0〜5,000円(最初の半年)
ここが一番きつい時期です。正直に言うと、僕は退職して個人で仕事を始めたとき、請求書の書き方すら知りませんでした。最初の半年は、ほとんど稼げませんでした。
副業も同じで、最初の数か月は「収入ゼロ」が普通です。ブログを書いても誰も読まない、SNSを投稿してもフォロワーが増えない。この段階は「稼ぐ」というより「種をまいて、土を耕している」時期だと思ってください。ここで折れる人が大半なので、逆に言えば、淡々と続けられるだけで上位に入れます。
第2段階:月1〜5万円(半年〜1年半)
積み重ねが少しずつ形になり、最初の数千円、最初の1万円が入ってくる段階です。ここまで来ると、副業の「手応え」がはっきり分かります。
実は僕が現役の頃に始めた公務員試験対策のオンライン事業も、Instagramからブログ、そしてLINEへと人を動かす流れを作ったところで、収入が伸び始めました。月数万円のラインは、正しい順番で続ければ、多くの人が現実的に届く範囲だと思っています。本業の給料に上乗せされる数万円は、生活の余裕としてかなり大きいはずです。
第3段階:月5万円以上(人によっては本業に迫る)
ここはもう、副業の域を超えてきます。僕の場合、当時の副業が「本業の収入に迫る勢い」になりました。スキルと実績が積み上がり、単価の高い仕事や継続的な依頼が入るようになると、収入は一気に伸びます。
ただし、ここで強く伝えておきたいことがあります。この段階に入る前に、必ず手を打っておくべきことがあります。
「稼げる額」より先に確認すべきこと
収入の話をすると、つい金額ばかりに目が行きます。でも消防士・公務員にとって、金額より先に確認すべきなのが「許可」の問題です。
僕自身、現役のときに任命権者の許可を取らない無許可の状態で副業をしていました。手応えがあって調子に乗っていたところ、同期に話したことがきっかけで職場に知られ、処分を受けました。今でもあれは、僕の大きな反省点です。
公務員には原則として副業の制限があります。どんなに稼げても、許可なく進めれば、収入どころかキャリアそのものを失いかねません。「いくら稼げるか」を考える前に、「自分の自治体で何が許され、何に許可がいるのか」を必ず確認してください。これは順番を絶対に間違えてはいけないところです。
ゼロから収入を作る具体的なステップ
その上で、現実的に収入を作っていく流れを整理します。
ステップ1:時間とスキルの棚卸しをする
交代制勤務は、まとまった時間が取りやすいという強みがあります。非番や週休をどう使うか、まずは自分の「使える時間」を見える化しましょう。同時に、今ある知識や経験で人の役に立てるものがないかを考えます。僕の場合、それが公務員試験の指導でした。21歳の頃に試験対策の講師もしていた経験が、そのまま事業の種になったわけです。
ステップ2:小さく始めて「最初の1円」を取りに行く
いきなり大きく構えず、小さく始めるのが鉄則です。最初の目標は「月10万円」ではなく「最初の1円を稼ぐこと」。この1円のハードルが実は一番高く、ここを超えると景色が変わります。
ステップ3:集客の「導線」を作る
僕が手応えを感じたのは、SNSで知ってもらい、ブログで深く伝え、LINEでつながる、という導線を作ったときでした。単発の発信ではなく、人が自然に流れてくる仕組みを意識すると、収入は安定していきます。
ステップ4:実績を積み、単価を上げる
最初は単価が低くても、実績が増えれば値上げや継続契約につながります。ここまで来ると、第2段階から第3段階へと収入が伸びていきます。
焦らず、でも順番を守って
副業の収入は、宝くじではなく積み立てです。最初の半年は苦しい。でも正しい順番で続ければ、月数万円は現実的に見えてきます。そして何より、許可の確認を最優先にすること。これだけは、僕の失敗を繰り返してほしくないので、何度でも言います。
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※副業の可否や許可の要否は自治体の規定によって異なります。税務上の取り扱いも含め、最終的な判断は必ず所属自治体の規定および税理士などの専門家にご確認ください。
18歳で消防に入職し、在職中の副業を経て退職。今はWebの世界で働きながら、消防士・公務員のキャリアを「本音で・煽らず」発信しています。辞める/残る/副業、どの道もアリ。あなたが“自分に合った働き方”を選べるよう、現実的な情報をお届けします。



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