「20代で辞めるのは早すぎる」と思っているあなたへ
「まだ20代だし、せっかく公務員になれたのに辞めるのはもったいない」
「でも、このままここに居続ける自分が想像できない」
現役の頃、私の頭の中にもこの2つの声が常にありました。結論から言うと、20代で消防士を辞めるのは「アリ」です。ただし、これは「辞めろ」という意味ではありません。20代という時間が転職市場でどれだけ価値を持つかという事実と、辞めた後に待っている現実の両方を知ったうえでなら、退職は十分に合理的な選択肢になる、という話です。
この記事では、煽りも美化も抜きにして、早期転職のメリットと、私自身が経験したリアルな苦労の両方を正直に書きます。
20代で辞めることの3つのメリット
1. 「ポテンシャル採用」が効くのは20代まで
転職市場では、20代前半〜半ばは「ポテンシャル採用」の対象になります。これは、実務スキルそのものより、伸びしろや人柄、基礎体力を見て採用するという考え方です。
消防の実務経験は、そのまま民間で評価される職務経歴にはなりにくい。けれど20代なら、「未経験だけど伸びそう」という枠で勝負できます。これが30代半ばになると、企業は「即戦力か」をシビアに見るようになり、ハードルが一段上がります。やり直しがきく期間が長いというのは、20代だけが持つ最大の武器です。
2. 消防士が培う「強み」は意外と通用する
「消防しかやってこなかったから何もできない」と思い込んでいる人が本当に多い。でも外から見ると、消防士には汎用性の高い強みがあります。
- プレッシャー下で冷静に判断・行動する力
- チームで連携して動く協調性
- 規律を守り、最後までやり切る責任感
- 体力と、それを支える自己管理能力
これらは営業、現場マネジメント、安全管理、人材系など、多くの業界で評価される素養です。問題は「持っていない」ことではなく、「それを言語化して伝えられていない」だけ、というケースがほとんどです。
3. 軌道修正のダメージが小さい
20代で動けば、仮に転職先が合わなくても、もう一度やり直す体力も時間もあります。30代、40代と進むほど、家族構成や収入、住宅ローンなどで身動きが取りづらくなる。「迷っている今」が、実はいちばん自由度が高い瞬間なのです。
ここからが本音。辞めた後のリアル
ここまでメリットを書きましたが、私が一番伝えたいのはここからです。
私は5年目で本署の救助隊に配属されました。仕事は本当に楽しかった。それでも「ここにずっといる自分」がどうしても想像できず、「将来、子どもに胸を張れる働き方をしたい」という軸が定まって退職を決めました。
退職後、個人でWebやSNSの仕事を始めたものの、現実は甘くなかった。私は請求書の書き方すら知りませんでした。最初の半年はまったく稼げず、本気で苦しみました。公務員という看板を外した瞬間、世間は驚くほど何もしてくれない。これが偽らざる現実です。
その後、Web・SNS・広告・マーケティングの会社で約2年〜2年半、実務を積みました。今独立できているのは、この「会社で地に足をつけて学んだ期間」があったからです。いきなりフリーや起業に飛び込むのは、正直おすすめしません。
後悔しない人と、後悔する人の違い
同じ20代の退職でも、後悔する人とそうでない人がいます。分かれ目はシンプルです。
後悔しやすいのは「逃げ」が動機の人。 人間関係や当直がきつい、という理由だけで辞めると、転職先でも同じ壁にぶつかりがちです。
後悔しにくいのは「軸」がある人。 「自分はどう働きたいか」「何を大事にしたいか」が言葉になっている人は、転職先選びでも面接でもブレません。
判断軸として、最低限ここは整理しておいてほしいです。
- 辞めたい理由は「逃げ」か「目指したい何か」か
- 次にやりたいことの方向性が言語化できているか
- 収入が一時的に下がっても耐えられる生活設計があるか
- 在職中にできる準備(副業・学習・情報収集)をやり切ったか
最後の項目は特に重要です。私自身、在職中に副業を経験したことが、退職後の支えになりました。ただし当時の私は任命権者の許可を取らない無許可状態で、結果として処分を受けています。副業を準備に使うなら、必ず所属の規定を確認したうえで、正しい手順で進めてください。
結論:「辞める」も「残る」も正解になり得る
20代で辞めるのはアリです。でも、辞めることがゴールではありません。残って中で力をつける道も、副業で選択肢を広げる道も、立派な戦略です。大事なのは、不安に流されて決めるのではなく、自分の軸で選ぶこと。
「自分の場合はどうだろう」と少しでも整理したくなったら、ひとりで抱え込まないでください。私は消防士・公務員に特化した転職・キャリアサポートを、公式LINEで無料で行っています。辞めるか残るか副業か、どの方向でも中立的に一緒に考えます。あわせて、在職中からできる準備をまとめた「副業・転職ロードマップ」も無料でお渡ししています。気軽に登録して、まずは現状を言葉にするところから始めてみてください。
※本記事の副業・税務に関する記述は一般的な情報です。副業の可否や手続きは自治体ごとに規定が異なります。最終的な判断は、所属自治体の規定および税理士・専門家への確認のうえで行ってください。
18歳で消防に入職し、在職中の副業を経て退職。今はWebの世界で働きながら、消防士・公務員のキャリアを「本音で・煽らず」発信しています。辞める/残る/副業、どの道もアリ。あなたが“自分に合った働き方”を選べるよう、現実的な情報をお届けします。



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