「スキルで稼ぐ」が消防士に向いている理由
「副業に興味はあるけど、消防士の自分に何ができるのか分からない」。現役時代の私も、同じところで止まっていました。
結論から言うと、動画編集やWebデザインといった「スキル系副業」は、消防士と相性が良い部類に入ります。理由はシンプルで、シフト勤務だからです。当番・非番・週休のサイクルは、毎日決まった時間に拘束される会社員より、まとまった作業時間を確保しやすい。非番明けや週休の半日をパソコンに向ける、という働き方ができます。
加えて、これらは「時間を切り売りするバイト」ではなく、続けるほどスキルと単価が上がっていく仕事です。最初は安くても、半年・一年と続けるうちに本業以外の収入の柱になり得る。私自身、消防2年目から始めた副業(当時は公務員試験対策のオンライン事業でしたが)が、手応えを持って本業の収入に迫る勢いになった経験があります。やり方次第で、消防士の給料に上乗せできる現実味は十分にあります。
ただし、夢だけ語るつもりはありません。先に注意点から正直に書きます。
始める前に必ず確認すべき「許可」の話
スキルがあっても、許可の問題を飛ばすと痛い目を見ます。これは私自身の失敗談です。
私は当時、任命権者の許可を取らない無許可状態で副業をしていました。集客もうまくいき、収入も伸びていた。けれど、同期に話したことがきっかけで職場に知られ、処分を受けました。スキルがあったから失敗したのではなく、「手続きを軽視したから」失敗したんです。
公務員の副業は、地方公務員法で営利企業への従事などが制限されています。動画編集やWebデザインを継続的・営利的に請け負う場合、原則として任命権者の許可が必要になるケースが多い。自治体によって運用や判断は異なるので、「他の人がやっているから大丈夫」は通用しません。
この記事ではスキルの始め方を中心に解説しますが、実際に収入を得る段階に入る前には、必ず所属の規定を確認し、必要なら許可申請を検討してください。順番を間違えなければ、過度に恐れる必要はありません。
動画編集とWebデザイン、どちらを選ぶか
未経験から始めるなら、まず自分に合う方を選びます。
動画編集が向いている人
- コツコツ手を動かす作業が苦にならない
- YouTubeやSNS動画を普段からよく見る
- まずは案件量の多い分野で経験を積みたい
動画編集は需要が大きく、未経験者向けの案件も比較的見つけやすいのが特徴です。テロップ入れ、カット編集といった基礎から始められ、最初の実績を作りやすい。一方で、慣れるまでは1本あたりの作業時間が長く、時給換算すると低く感じやすい点は覚悟しておきましょう。
Webデザインが向いている人
- デザインやレイアウトに興味がある
- バナーやLPなど「形に残るもの」を作りたい
- ゆくゆく単価の高い仕事を狙いたい
Webデザインはバナー1枚といった小さな案件から始められ、スキルが上がればLP制作やサイト制作など単価の高い領域に広げやすい。学習の初期コストはやや高めですが、伸びしろも大きい分野です。
迷ったら、非番の限られた時間で取り組みやすい動画編集から試し、興味が続きそうならデザインへ広げる、という入り方もアリです。
未経験からの具体的なステップ
ステップ1:基礎スキルを学ぶ
動画編集ならカット・テロップ・BGMの基本操作、Webデザインなら配色やレイアウトの基本とデザインツールの使い方。まずは無料の学習動画や入門教材で十分です。最初から高額スクールに飛び込む必要はありません。
ステップ2:練習作品(ポートフォリオ)を作る
未経験者が最初にぶつかる壁は「実績がないと依頼されない」こと。これは、自分で架空の案件を想定して作品を作れば突破できます。好きなYouTube動画を編集し直す、架空店舗のバナーを作る。3〜5点あれば、最初の提案には十分です。
ステップ3:小さく受注する
ポートフォリオができたら、クラウドソーシングなどで小さな案件に応募します。最初は単価より「納品して評価をもらう」ことが目的。実績が積み上がると、提案が通りやすくなり、単価も上げていけます。
ここで一つ、現実を共有させてください。私は消防を退職して個人で仕事を始めたとき、請求書の書き方すら知らず、最初の半年はまったく稼げませんでした。スキルだけでなく「仕事として回す力」は、後から実務で身につくものです。在職中の副業は、その練習を給料という安全網がある状態でできる、貴重な機会でもあります。
焦らず、自分の軸で選ぶ
スキル副業は、すぐに大金が稼げる魔法ではありません。けれど、続けた分だけ確実に積み上がり、いざ「辞める・残る・副業を続ける」を考えるときの選択肢を増やしてくれます。
私が退職を決めたのは、「将来、子どもに胸を張れる働き方をしたい」という軸が定まったからでした。あなたに同じ決断を勧めるつもりはありません。残るのも、副業で収入を増やすのも、すべて正解になり得ます。大事なのは、選べる状態を自分で作っておくことです。
「自分の場合は何から始めればいいのか」「許可の出し方が分からない」。そんな疑問があれば、公式LINEで無料相談を受け付けています。消防士・公務員に特化した立場で、現実的なアドバイスをお返しします。あわせて、副業・転職の進め方をまとめた「ロードマップ」も無料でお渡ししているので、最初の一歩の参考にしてください。
※副業に関する許可の要否や税務上の取り扱いは、自治体の規定や個別の状況によって異なります。最終的な判断は、所属自治体の規定を確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。
18歳で消防に入職し、在職中の副業を経て退職。今はWebの世界で働きながら、消防士・公務員のキャリアを「本音で・煽らず」発信しています。辞める/残る/副業、どの道もアリ。あなたが“自分に合った働き方”を選べるよう、現実的な情報をお届けします。



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