「24時間勤務だと、副業なんて時間が取れない」——
そう思っている消防士は多いですが、私は声を大にして「逆だ」と言いたい。
私自身、消防士として働きながら副業を伸ばしていた時期、その原動力になっていたのは紛れもなく非番と週休の時間でした。同じ勤務形態でも、その時間を「設計できる人」と「なんとなく溶かす人」とで、1年後の差は驚くほど開きます。この記事では、私が実際にやっていた時間の使い方を、できるだけ具体的に共有します。
24時間勤務は「副業に不利」ではなく「有利」
一般的な会社員は、平日は毎日朝から夜まで拘束されます。副業に使えるのは、疲れ切った平日の夜と週末だけ。しかもその時間に役所や銀行は開いていません。
一方、消防士の交代制(当務→非番→休み)は、平日にまとまった自由時間が生まれる働き方です。世間が働いている時間に動けるので、
- 役所・銀行・不動産の内見など、平日しか進まない用事を片付けられる
- 図書館やカフェが空いている時間に、集中して作業できる
- 副業の打ち合わせ・学習を、混雑を避けて効率よく進められる
- 平日昼間の案件・コミュニティにも参加できる
この「平日の昼に動ける」というのは、副業において想像以上のアドバンテージです。会社員が喉から手が出るほど欲しい時間を、消防士は最初から持っているのです。
消防士の勤務サイクルを「見える化」する
まず、自分の自由時間がどれだけあるかを正確に把握しましょう。多くの消防士は、月に非番+週休で20日近くの「日中に動ける日」を持っています。
これは会社員の比ではありません。問題は、「ある」ことに気づかず、なんとなく寝て・なんとなくスマホを見て溶かしてしまうこと。私も最初の頃はそうでした。非番明けにダラダラして、気づけば夕方——という日を何度繰り返したか分かりません。
時間は”ある”のではなく、”設計する”ものです。まずはカレンダーに、自分の非番・週休を書き出してみてください。「こんなに自由な日があったのか」と、きっと驚くはずです。
まとまった時間を活かせる副業
非番のまとまった時間と相性が良いのは、こういう副業です。
- ブログ・コンテンツ制作:数時間集中できる非番の午後にぴったり
- 動画編集:まとまった時間が必要な作業を一気に進められる
- Webライティング:締め切りに合わせ、非番でまとめて執筆
- 不動産の情報収集・内見:平日にしか動けない作業を消化
- 資格の勉強・スキル習得:将来の転職・独立への投資にもなる
逆に、毎日コツコツ系よりも「まとめてガッと進める」スタイルの副業のほうが、消防士のリズムには合います。1日で一気に仕上げる感覚を掴むと、生産性が一気に上がります。
続けるための時間管理3ルール
ここが本題です。私が試行錯誤の末にたどり着いた、続けるためのルールを3つ紹介します。これを守れるかどうかが、挫折と継続の分かれ目でした。
ルール1:非番の午後を「副業タイム」に固定
私は非番明けの午前に仮眠を取り、午後の決まった時間を副業に固定していました。「気が向いたらやる」では絶対に続きません。曜日や時間で機械的に決めてしまい、「その時間が来たら、とにかく机に向かう」ことを習慣化するのがコツです。
ルール2:当務日に「仕込み」だけしておく
当務中のスキマ時間に、ネタ出し・構成メモ・リサーチだけ済ませておく。そうすると、非番の本番では「手を動かすだけ」の状態から始められ、立ち上がりが圧倒的に速くなります。ゼロから考え始めると、それだけで非番の午後が終わってしまいますから。
ルール3:週休は「半日だけ」副業に
週休をまるごと副業に充てると、必ず燃え尽きます。半日は副業、半日は休養や家族の時間。長く続けるには、休むことも戦略のうちです。私が副業を数年単位で続けられたのは、このメリハリのおかげでした。
体力管理も「副業の一部」
ここは消防士ならではの、絶対に外せない注意点です。当務明けで疲労困憊のまま無理に副業をしても、質は上がりません。むしろ睡眠を削れば、翌当務の現場で判断力が鈍り、命に関わる危険すらあります。本業に支障が出れば、副業どころではありません。
- 非番明けはまず仮眠を取り、頭をクリアにしてから作業に入る
- 睡眠を削って副業に充てない(これは絶対にやってはいけない)
- 「体が資本」は、本業も副業もまったく同じ
体力管理まで含めて時間術だと考えてください。無理のない範囲で続けることが、結局は一番の近道です。
まとめ
- 消防士の交代制は、副業に「不利」ではなく圧倒的に有利
- 月20日近くある「日中に動ける日」を、溶かさず設計する
- 非番の午後を固定/当務日に仕込み/週休は半日——この3ルールで続く
- 体力管理も時間術の一部。無理は本業も副業も壊す
時間がないのではありません。時間の使い方を知らないだけです。あなたの勤務形態は、見方を変えれば、世の中の会社員がうらやむ最高の副業環境になります。まずは次の非番の午後を、1時間だけ「副業タイム」にしてみてください。
※副業の可否は所属自治体の規定により異なります。開始前に必ず確認してください。
18歳で消防に入職し、在職中の副業を経て退職。今はWebの世界で働きながら、消防士・公務員のキャリアを「本音で・煽らず」発信しています。辞める/残る/副業、どの道もアリ。あなたが“自分に合った働き方”を選べるよう、現実的な情報をお届けします。



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